ライ麦畑の向こう側

解体新書と備忘録です。

空気と窓

空気で世の中は語れない。
でも、空気があるから世の中がつくられることは確かだ。


半ば自分を説得させるように転がり込んだ3年前は、いまの自分よりもはるかにいい意味で滾っていた。
そのときは僕は一人だけだった。一人で繰り広げる未来に、とてつもない野望を抱いていた。

春が来て、すぐにうろたえた。
想像以上に、世界は冷え切っているものだ。そういうものだ。
空気はガラリと変わって、少し二酸化炭素が増えたような気がしていた。

そういう空気が続いてもうどうでも良くなると、たいてい偏西風が次の空気を押し寄せてくる。
僕らが必要なのは空気だ。窓をあけないと、二酸化炭素中毒で死んでしまう。
だから、僕らには空気が必要なのだ。


今日、3年前になんとなく打ち立てた思いがフラッシュバックした。
自分の影響なんてわかったもんじゃないけど、少なくとも前進であることに違いはない。

なんてったって、やるっきゃないんだ。
あくまでスタートだから、やるべきことをやるしかない。

窓は常に開け放すように。

おしまい