ライ麦畑の向こう側

解体新書と備忘録です。

船頭について考察する話

成功する秘訣とはなんなのか。
それは、永遠の命題である。


職業柄、成功している経営者にお会いすることが多いが、大抵の場合は人を惹きつける能力を持っている人が多い。

自分にとって合う合わないは置いて考えても、その人が成功していて人を惹きつけるという事実は揺るぎようがない。

この人たちに共通するものはなんだろうか?
今日はそのことについて考えてみる。


成功者は嫌われ者?

そもそも、経営者と社員は考え方が違う。経営者視点とはよく言ったもので、物事の捉え方が全くと言っていいほど違うものだ。

まず、彼らは"商い"をしている。
一般社員にとっての仕事はあくまで仕事であって、経営者のそれとは少し違う。
目指すものは企業の5.10年後であり、一社員の物欲を満たすことではない。

だから、当然のごとく人は動いていく。会社の目指す方向についていけなければ、そもそもそこはその人のいる場所ではない。
腐ったミカンだなんだと言うけれど、そもそもアメリカを目指してアフリカ行きの船頭の船に乗るのは、どう転んでも間違っているとしか言えない。

そう考えれば、人が辞める会社はある意味健全かもしれない。早い流れの中で、やがて地場が固まっていくのだ。

こうして経営者は異質なものと見られ、社員は不平不満をこぼす。
合ってるにしろ合ってないにしろ、経営者は常に脅威の存在なのだ。


感情に正直な"支配者"、そして常にハッピー

激昂、という言葉が似合うかもしれない。

いつだって感覚を研ぎ澄ませて、感情にならって生きている。そして、常に素直さを持ち合わせており、幸せそうに忙しい。
ごきげんに、流れを作り出していく。

喜ばしいことは、大手を叩いて喜ぶ。
この素直さは、びっくりするほど大抵の経営者に共通して言える。

誰よりも頼り甲斐がある存在で、誰よりも"可愛らしい"存在。それが経営者かもしれない。


少なくとも学歴ではない

ハーバード大学の調査によると、成功している企業の11.8%の経営者は中卒らしい。

学歴偏向なのは、あくまで業務遂行者のレベルの話であって、船頭になるための
必要最低条件ではないようだ。


だからこそ、夢を持て・大使を抱け、というわけではない。
アホはいつまでたってもアホだし、頭でっかちは常に不安定なバランスでしか生きられない。

共通点はあるにしろ、必ずそこには成功する理由がある。アイデア、忍耐、統率、先見性…一言で語り尽くせないが、一言で表せる要素がある。

会社に色がつくのは、その部分の違いが大きく起因しているようだ。


さいごに

そもそもの発端は、「経営者の資質ってなんだろう?」という話からだった。

なんとなく感じていて、わかりえないけど整理してもいいかなということで、こんなものを書いてみた。


誤解を恐れずに言うならば、僕は理不尽なことには腹をたてる。なぜなら、僕も一社員だからだ。
ただ、少なくとも魅力的な人たちに会えるこの立場はすごく恵まれている。
うだうだ言ってないで、それこそ前向きに素直にやっていくべきなんだろう。

盗めるところと、捨てていくべきところを見極めて、自分のやり方で学んでいけばいい。
そういうものだ。


結局さいごは自分語りで終わってしまうようだが、これはこれで自分らしい。
こうやって整理していけばいいのか。


さて、今日も一日がんばりましょう。
ごきげんよう、さようなら。

おしまい